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塗り壁の素材選び メリットとデメリット

塗り壁のお家、何を塗っているか?素材選びのメリットデメリット。

おしゃれな塗り壁のお家。でもメンテナンス性や耐久性を含めたメリットとデメリットをご紹介します。
デザインを重視したお家に向いている素材選びで汚れ方やクラックのリスクを低減することを考えて建築をデザインしてゆきます。
素材を適切に選ぶことでメンテンナンスコストも抑えて、お値段も塗り壁をよく知っている、プラス経験豊富で、施工力がある工務店に頼むと25年、30年経過してもクラックも発生していないお家づくりをしている工務店もございます。慣れているので、費用も高性能サイディングと比較しても30万円程度のアップで外壁の塗り壁ができてしまう工務店もございます。
ここでは、塗り壁が得意で高い安定性のある工務店がどんな素材を選択し、お客さまのご要望に叶う満足度の高いデザインでおしゃれに仕上げているポイントをご紹介します。

外壁塗り壁の素材

〇無機系塗り素材 ・・・漆喰や高千穂シラスそとん壁やセメント系の仕上材
〇有機系塗り素材 ・・・ジョリパットやベルアートなどの塗料系の仕上材

2000万円台で建てる塗り壁の施工事例

『漆喰』無機系 塗り壁素材

無機系の塗り壁素材は、古くから利用されてきました。『漆喰』が有名でしょう。外壁の役割は、大きく2つあります。一つは『耐火性能』です。火事から住宅を守る役割があり、漆喰やセメントは燃えることがなく火に強い特性があります。2つめは『耐水性能』です。台風や雨から雨水の侵入を防ぎ、建物の木造を守る役割があります。
漆喰は、古くからお城や神社仏閣でも利用されていきた素材で有名ですが、特徴は耐火性あり、白く美しいことです。デメリットとしては、付着性能をもっていない為、土壁などの下地素材に吸わせることでアンカー効果で壁に塗りつけています。
無機の素材はすべて吸水性があるため、少しでも水をはじくようにしっかりと押さえて、つるっとした表面に仕上げる技法が用いられてきました。
又漆喰そのものの強度も高くはない為、よく年数が経過した蔵などで四隅からぱらっとめくれていたり、かけて下地の土壁が露出していることがあります。

『シラス そとん壁』無機系 シラス配合仕上材

紫外線劣化で有機系の塗料は性能が劣化してゆくのに対して、紫外線での劣化がなく性能を維持できることです。
無機なので、基本的には燃えることがなく耐火性に優れていることで外壁に使用されてきました。
外壁の役割としては、基本的には、耐震等級3が木造建築では、地震に安心。でも建築基準法では、層間1/120rad(ラジアン)が設定されおり、その数値は階高4mであれば、2cmの水平変形の幅があるという事になります。
実は、この数字の設定がサイディングではパネル間のジョイントのコーキングで緩和されますし、塗り壁であればクラック(割れ)が発生する要因の一つになります。
建築基準法の基準を満たし、耐震等級3があっても実際の木造住宅は実は安定期までは揺れていますし、揺れても問題はないように設計せれています。
くすのき工務店は、しっかりと木造の構造を理解して構造設計をすることで塗り壁に適した強い構造下地を作ることでクラック(割れ)がこない住宅をつくってきました。
耐震シュミレーションでクラックが出ない塗り壁のポイント

クラックに強い構造の特徴 詳しくはこちら

反り変形を抑えた木材の品質管理が徹底されている。

木造住宅の構造材は木材で構成されています。=木を選定する目利きが重要になります。
集成材を使わず、無垢の乾燥材にこだわり厳選した木材で柱や梁の構造材を使用しています。とっても難しい施工が求められることになり、加工をする向きや木材をつかう位置までこだわって加工してゆきます。
木の特性として、徹底した含水率のチェックはもちろん、一本一本個性がありますので、それを見極めて使ってゆきます。
構造材の経年劣化は、最低限必要なC値やUA値をクリアする為の家づくりをほとんどの工務店では実施できていません。くすのき工務店の家づくりは、素材の品質管理と、もうひとつ大事なことは壁体内の湿度管理が大事と考えています。居住空間の湿気は丁寧な施工と作り手のしっかりした基準がないと達成できません。壁の中に閉じ込めない様に透湿性の高い素材を構成し外気へと湿度を放出して管理します。結露はしないことはもちろん、壁体内の湿度をコントロールすることで、30年・50年と経過しても初期性能を維持し強い構造をつくれるのです。

構造材の品質管理を産地から徹底している
間取りや空間により換気システムを活用した1種換気システムのご提案をすることもございます。省エネ性能を高める為に高気密高断熱な住宅になればなるほど、湿度管理が必要になってくるからです。

 

新築の施工事例はこちらから

許容応力までしっかりと計算できる構造設計を実施している。

木造住宅の2階建てであれば、簡易に計算できる壁量計算で建築をすることができます。しかし、細かい計算をしているわけではないので、一般の方々には分かりにくく、耐震等級3とか同様等の表現で耐震性を評価するしかありません。しかし、塗り壁は正直で、構造が動くと外壁のクラック(割れ)が発生してきます。また、負荷断熱工法として、構造から外壁との間に60㎜以上の断熱材をはさんである工法もあります。しっかりと構造を計算し、下地対策を施していなければ、塗り壁で割れていることが多く見受けられます。
サイディングの家しか建てていない工務店では、塗り壁の採用がなく経験不足の工務店も増えてきています。
くすのき工務店は木構造と塗り壁の特性を理解し、将来のメンテナンスも考えて設計プランニングを致します。

塗り壁プランのご相談はこちらまで

許容応力度計算をして耐震性能を担保している

しっかり構造計算をしないと耐震性を検証できない。 詳しくはこちらから

おしゃれに塗り壁が映える素材選びのポイント

〇無機系素材で質感を重視したデザイン。
〇すっきり軒ゼロデザインなら高耐久可とう性素材で仕上。
〇汚れも気になりにくいグレーなシンプルデザイン。
〇屋根のカタチもデザインに組み込む木と塗りのデザイン仕上。
〇かわいい南仏風デザインは白をより白く。

無機系素材で質感を重視したデザイン。

平屋でもかっこよく、和のテイストを加えても良し。すっきりシャープにモダンに仕上げるも良し。無機系素材の仕上材だから表現できる質感があります。
ポイントは、無機系素材は吸水性があるのが弱点です。吸水するデメリットとしては、水分が膨張と収縮のいたずらをして経年劣化でクラックが発生してきます。また、吸水することで汚れや藻やコケが発生する要因にもなり外壁が汚れてきます。せっかくかっこ良くても雨の流れに沿って汚れが目立つのでは逆効果です。
無機物だから経年劣化も味わいになり、独特のテイストになります。経年劣化までも楽しめる質感は自然素材だからこそ表現できます。
厚みをつけることで造形的にデザインのバリエーションが増えるのも無機の質感の良さです。着色をする場合も無機顔料や自然の細かな土を利用して着色したりとグラデーションや色の陰影も楽しむことができます。

 

無機そとん壁シラス素材の壁

無機素材 シラス壁の家

 

無機系素材の塗り壁 メリットとデメリット 詳しくはこちら

すっきり軒ゼロデザインなら高耐久可とう性素材で仕上。

シャープな片流れと金属質の屋根や外壁と合わせてアクセントで塗り壁を採用するデザインも増えてきています。シンプルでも存在感のあるデザインは、北欧系の飽きが来ないデザインで人気があります。
ここでも、金属一辺倒でなく、塗り壁の質感をすこしフラット目に仕上をすることが人気があります。左官技能としては、一番技能が必要なフラット調に仕上げをすることを求められます。
この仕上の場合、屋根の軒先があまり出ていないデザインになることが人気です。
この場合は、有機系で可とう性(クラックに対して追従性)があるタイプの仕上材を選択することをおすすめしています。片流れの屋根は、実は通常の2階建ての家よりも頂上部分が高くなります、同じ降雨量でも壁が雨水にあたる面積が多くなる為、吸水性が高い素材は向かなくなります。且つ、構造の動きもより大きくなりクラックの発生リスクが高まります。
クラックリスクが高くなる場合は、クラックに対して追従性が高い素材の選択をおすすめしています。
くすのき工務店では、可とう性が高く、且つ樹脂はシリコンの含有率が多い素材を選択しています。ダイナスタッコSIというシリコンの含有用の多い仕上材は、紫外線の劣化を低減し、色の退色を抑えている素材を選択しています。人気のフラット調に仕上げる場合は、セラミックの白を原料に退色なく汚れに強い素材を選択しています。
塗り壁の家は、デザインに合わせて適応した素材選びが大事になると考えています。

 

外壁の塗り壁 自然素材と高性能樹脂素材のちがいや種類 詳しくはこちらから。

汚れも気になりにくいグレーなシンプルデザイン。

外壁のご要望に多くなっているのが、グレーカラーのデザインです。汚れが目立ちにくく、シックに締まる為に人気があります。より汚れにくくするために、凹凸も少なめの仕上げテクスチャーを選択するケースが増えています。経済的で現実派の思考ですね。
そんな現実派のお客様が選んだのは塗り壁。実はライフサイクルコストを考えたときに、構造がしっかりしていればランニングコストを抑えることができるのは、塗り壁の方がお安くなるんです。
サイディングの場合は、ジョイント部分のコーキングの再施工は定期的に、張り替えになったときは、全面を張り替えることになります。既存のサイディングは撤去する費用とゴミとして産業廃棄物として廃棄費用も必要になります。さらに新設のサイディング施工費用がかかります。
トータルコストとしては、塗り壁は定期の点検と補修。塗替えが必要ですが、一番紫外線で劣化し雨水の影響を防ぎたい屋根の塗替え工事が発生しますので、高耐久な外壁を選択していおくと、屋根の塗替え時にメンテンナンスをするのが、ランニングコストを抑えることができます。
外壁カラーリングは、イメージチェンジもかねてお好みに合わせてまた楽しめるのも良いところです。

グレーの外壁フラットで汚れにくい外壁

gray exterior wall
Stain-resistant design

塗り壁外壁の施工事例  詳しくはこちらから

屋根のカタチもデザインに組み込む木と塗りのデザイン仕上。

外壁をデザインする際に、屋根のカタチや素材の組み合わせでいろいろと組み合わせが増えます。特に塗り壁にすることで、メーカーカタログで選ぶサイディングと異なり、住宅街におしゃれな一棟が現れる感じになります。
玄関の天井部分(軒天部:屋根のかべから出ている部分)を正目のウエスタンレッドシダーにするとぐっとかっこよくなりますね。ワンポイントに無垢の木をつかうことで、自然と経年劣化をしてきますので木目の色の褪せ方と外壁がすこし汚れてくる感じもバランスよく愉しめるのも風合いが良く独特の雰囲気がでてきます。
アプローチまでのイメージもバリエーションが増えてきますので家全体をコーディネートしてゆく楽しみが増えてきます。お庭の樹々や花壇も季節を愉しめるそんなナチュラルなイメージが出来上がってきます。
屋根の重ね方や家の奥行感など、屋根も全体イメージのデザインに入れるとより複雑でおしゃれな外観になってきます。個性や趣をだしてゆくには塗り壁は自在性があるので、どんなカタチも出来上がってくるのが良いですね。
くすのき工務店でも、多くの塗り壁のデザインを見ていただくことができます。建築条件や効率に縛られながらも遊び心を暮らしに織り込んでいける塗り壁をみてみませんか?

塗り壁と木で自然素材デザインを愉しむ家

塗り壁と木で自然素材
デザインを愉しむ家

 

塗り壁の間取り・外観デザインをさっそく見てみる。

かわいい南仏風デザインは白をより白く。

人気はずっとあります。かわいいお家。南仏の香りを感じれる柔らかくかわいいデザイン。
アールのアーチで絵本に出てくるようなイメージのお家。
よく聞かれるのが、輸入住宅や2X4住宅でなくても建てれるのですか?というご質問です。もちろん可能です。
UA値やC値は高気密高断熱で性能を確保しながら木造軸組み工法でも建てれます。塗り壁でも割れない様に構造をしっかりと作り上げ、外観はかわいく仕上げることができます。
西欧漆喰で真っ白なお家にするのが人気です。
塗り壁だからだせるテイストがあります。室内もかわいい、真っ白な漆喰で仕上げをすることが多いですね。
インテリアのアクセントカラーも映える真っ白は、いつでも人気でクロスとは異なる質感があります。

かわいいフランスの古民家のデザイン

かわいいフランスの古民家のデザイン   (コフレシリーズ)

塗り壁でも100万円も費用が上がらない工務店選び。

〇塗り壁を得意にしている工務店を選ぶ。
〇塗り壁の施工実績が多く、塗り壁のデザインを持っている工務店。
〇メンテンナンスの職人体制がしっかりしている工務店。
せっかく塗り壁をするなら、高性能サイディングは保証が20年以上付いています。高性能サイディングと比較して、100万円以上も費用がアップしたり、塗り壁のリスクだけを伝えるのではなく、こういう対策をしているので、ほぼ大丈夫ですよと伝えれるしっかりした施工力がある工務店を選ぼう。

塗り壁を得意にしている工務店を選ぶ。

構造や素材の選び方でもいろいろなノウハウがあることをお伝えしました。塗り壁を得意としている工務店は、職人やチェックポイントがしっかりしており、事前にリスク管理ができている工務店で、職人にもしっかりとポイントを徹底できていることがポイントです。
わかっていても、現場の職人さんが塗り壁仕様の施工を間違うとすべて終わりです。日頃から塗り壁を得意にしている工務店を選びましょう。

塗り壁の施工実績が多く、塗り壁のデザインを持っている工務店。

何よりしっかりとした職人が共通認識で仕事を進めるには、慣れていないと難しいです。施工実績が多くあり、多くの塗り壁の場合のデザインを持っている工務店は、常に技術的にも建築的検証も実施しており安心してお家づくりを任せることができます。
塗り壁の家は、外観デザインのみでなく、構造や下地づくりで決まってきます。
塗り壁の家を建てるには、構造計算やバランスを考えた家づくりで決まります。
今ではそのノウハウを持った工務店が減少しています。しっかりと考えた塗り壁の為の家づくりをすることで、地震にも強く・ランニングコストが安くなる、価値のある家をたてることができます。
些細なことも丁寧に、仕事をすることが大事です。
くすのき工務店は、職人達とも一体感があり、創造性があり、塗り壁のいいお家にしようという強い意志があり、施工の管理ポイントをしっかり共有しています。

メンテンナンスの職人体制がしっかりしている工務店

塗り壁を得意にしている工務店は、腕のいい職人を確保しています。しかし多くの工務店の左官職人は高齢化しており、外壁を塗れる職人スタッフをどう確保するかが課題になっています。特にメンテンナンスをしっかりできる体制までをつくることができていないので、塗り壁のお家を建てることを敬遠している傾向があります。
弊社では、社員で職人を育成しています。これからも永く塗り壁のお家を建て、メンテンナンスもしてゆくことができるようにしています。熟練した技能も次世代へと継承してゆくことが大事です。

くすのき工務店 「2000万円台でできる塗り壁ラインナップ」

まとめ

塗り壁のお家づくりは、木造建築の技術の集大成ともいえます。地震に強く、構造躯体を腐らせないように結露対策して、初期性能をどこまで永く維持できるか?
時代のニーズに合ったハイセンスなデザインをカタチにしてゆき、素材と空間の調和を目指しています。
現在の木造建築では、一番費用が必要な建物になるとは思いますが、それ以上に価値をある、ランニングコストを考えるとお得になる、本当に価値ある家づくりには塗り壁がふさわしいと思っています。
もちろん、塗り壁のデメリットも素材選定から考慮して外壁を少しひっこめたり、屋根や庇で雨あたりを少なくする工夫をします。家のカタチ自体をデザインすることで塗り壁の弱点をカバーしながら、おしゃれに仕上げてゆきます。
塗り壁のお家のデザインを多くものにしていて、且つ、素材を見抜く力や原理原則を身に着けた職人を育成してゆくことができる工務店がこれからより良い木造建築を建ててゆけると思っています。

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