『アフターメンテナンスで決める工務店の重要性』

家のアフター保証の必要性

一生住み続けるかもしれない住まい。念願の注文住宅を建ててから建築会社との永いお付き合いが始まります。

　建てる前と建てた後でスタッフの対応が急に変わったり、困ったときにメンテナンスなどのアフターサービスの対応が悪かったりすると、安心して暮らすことができません。工務店やハウスメーカーに関係なく、建てたら終わりという会社も少なくありません。

住宅の購入時の価格の安さだけでなく、完成後の定期点検やアフターフォロー、メンテナンスの年間プログラム、有償無償の保証内容や延長を含めた最長保証期間など、建築会社との初期段階でしっかり確認して情報を整理、建築会社を選ぶ条件に加えることは、家づくりでとても重要なことです。

では、なぜアフター保証が必要なんでしょうか？

　注文住宅やリフォームを計画する際に、デザインや価格を比較する際に、施工事例や完成した物件を外からみることが多いですね。でも、実際に、生活をしてゆくと、デザイン性を追求したあまり、構造や環境負荷による弊害対策がおろそかになっている場合が多く見られます。新築住宅が永遠に美観が損なわれることがないことはございません。5年・10年・20年と長期にわたりメンテナンス費用がどれくらい必要なのかをしっかりと把握してプランし納得して住宅を購入する必要性があります。

　今、DIYの製品や技術も広がり、ご自身で、お家のメンテナンスや意匠変更を楽しむことも多くなっています。しかし、道具がなかったり、補修の方法が判らなかったり、またそもそも仕事が忙しくそんな時間がないなどが現実です。

見た目の変化だけであれば良いのですが、そのまま何もメンテナンスをしない状態で何年も過ごしていると、せっかく建てた住まいも、老朽化が進み重要なところに大きな痛みを生んでしまい、結果住み続けることが困難な状態にもなってしまします。

その為、自分自身でなかなかできない「アフターメンテナンスをしっかり行ってくれる住宅会社」が必要になります。

くすのき工務店のアフターメンテナンス　チェック項目

屋根・雨どいのお掃除傷み
※台風や近年の集中豪雨により雨漏りをしてしまうと重大な損害になります。

基礎
※地震や自然災害・シロアリ被害に対してシグナルが出ていれば、早期な対応が必要です。住宅の重要な要のなる箇所ですので、プロの目でのメンテナンスチェックが必要です。

床下・天井裏
※なかなか生活していろと見ることがない空間です。健康診断で血液検査と一緒で、お家の健康状態をみることができます。空気のよどみやひずみや腐朽菌の発生をチェックすることが大事になります。

構造チェック
※木造住宅は、木でできている為、クロスの隙間や梁や化粧木のうごきをチェックする必要があります。プロの目で現象をチェックしてもらうことが大事です。

設備機器のチェック
※キッチンやお風呂、トイレや水栓金物　消耗品がありますので、定期的にチェックをして大きなトラブルになる前にしっかりメンテナンスが必要です。
多くが消耗品の交換をしっかりすることで対応が可能なことが多いです。

窓・建具
※高性能な窓でも、お子様が小さいうちは、家族みんなで寝ることも多く、人は、寝ている間にも多くの水蒸気を発散しています。湿気が建具や窓の結露など、不具合の原因になることもあり、定期的にチェックして調整してもらいましょう。

換気システムや省エネシステム
※計画換気や気密性能が上がっている為、快適になっているが、空気のよどみを感じないか？機械がコントロールしている為、正常に機能しているかのチェックが必要です。家電製品も耐久年数が数年で故障の可能性があるように、メーカーへの延長保証をすることをお勧めします。

ご自身でできるメンテナンス
※意外と日々の生活のなかでおろそかになりがちな、

エアコンの掃除　お風呂のお掃除　水廻りのお掃除　換気システムのお掃除と簡単にできるメンテナンスは習慣化することで楽にできるようになります。

これは無償？有償？　Q＆A

これは有償か無償か？すべてご相談ください。なんでも無償というわけでもございませんし、職人集団だからできることもございます。

Q.01　床下チェックをしたら、シロアリが蟻道をつくっていた。

A.01　新築時、10年間の保証の対象でコースと通常5年保証がございます。その後は、更新が必要になります。特に玄関の入口付近に見えないように侵入しているケースが被害の７０％以上です。しっかりと保証してシロアリを除去し未然に防止してください。シロアリの被害がでれば、多くの可能性が潜んでいます。壁体内結露による腐朽菌が発生している。シロアリのコロニーが近くにあり、被害が進行する事例が多く発生しています。

Q.02　キッチンのお湯の出がわるい。

A.02　消耗品劣化の可能性があります。キッチンやお風呂の住宅設備機器はメーカー保証がございます。ただ、消耗品に関しては費用が必要になります。メーカー保証も延長保証制度がありますので、メーカーにユーザー登録をして、しっかり登録をする必要があります。お手間ですが、そこはしっかりとご案内しておきます。

Q.03　水廻りの排水から異臭やつまりを感じる

A.03　基本無償で拝見いたします。これは消耗品ではないケースが多いです。排水管の形状や使い方により様々な可能性がございます。まずは原因を見つけ使い方や万一、つまっているものがあるならば除去が必要になります。これはプロでないとなかなか原因までは見つけることが難しいことがあります。

Q.04　建具の取っ手等すこし緩んできた。

A.04　一例ですが、使用しているうちに少し不具合が発生することは製品により派生します。基本大きな問題になることが少ないですが、まずは工務店さんに相談をしてください。近年、割と耐久性の低いプラスティックの部品が増えている分、無理をすると壊れてしまう繊細な部品があることもあります。

Q.05　DIYしたいけど、どうしたらいいかわからない？

A.05　今、一番多いご質問です。私たちの場合、構造図面や電気配線図を持っています。お家のカルテですね。ご気軽に相談ください。施工のアドバイスをいたします。リスクがあるDIYをしてしまうと大変なことになることがあります。ただ、事前にご要望やご計画をお聞きしている場合、新築を建設する際に、対処して建築することもできますので、プランを作成してゆく段階でお伺いいたします。

アフターフォローのいい会社の見分け方

　お家を建てる方針として、【お家は建てて終わり」の会社と【お家は建ててから始まり」の会社とでは、大きくスタンスがことなります。住み続けてゆくと、家族構成の変化や生活環境の変化により、住まい方も変化してゆきます。家の構造からカルテを保管して管理している工務店さんは、地域の家を守り続けていくという【家守」の発想がある会社がアフターフォローのいい会社です。

　あと、なにかあったら急いで来てくれる工務店をと思います。水廻りはすぐに直してもらわないと生活に支障がでますし、大きなリスクになる損傷が発生した場合は、早期に対処することで構造等お家の性能を維持するのにフットワークがいい地元の工務店がいいと思います。